その後

前回の書き込みから約1ヶ月ぶり。
その後何があったかと言うと大きな出来事が。

引越が落ち着いたと思われたある週末、朝から近くの公園に行く。
引越先は周囲に緑が多く、車で10分も走れば多くの森林がある。
そして何より、森林に入るとキチンと「緑の匂い」がするのだ。
前に居たところは大気汚染が有名なところで、緑の匂いは不思議なことに
ほとんどしなかったのです。

さて、公園に小さな人造の小川が流れていて、王子はそこで裸足で
入って遊ぶのが相当気に入ったようで、1時間近く遊んでいたし、
その後も広い芝生の上ではしゃぎまわっており、帰宅後は3時間も昼寝をした。

「やっぱり王子も自然の中が一番なんだな~。幸せだな~」と話していた
その夜、お風呂からあがって1時間後に王子が珍しく目を覚ますとすごい熱。
翌朝まで様子を見るも熱は下がらず、王子はかなり元気がない様子。
それでも正月にも高熱で入院していたので親も結構慣れていて静観していた。

そして元気がないまま昼食後に授乳していたとき、寝室から妻の声。
どうやら王子の様子が変だという。
声の調子が緊迫感あるものなので見に行くと、王子はみるみる白目をむき、
体を硬直させ始めたではないか!しかも意識がなくなりつつある。
10秒ほど直視しているとますます症状が明らかになっていき、
2・3の会話ですぐに救急車を呼ぶことにした。


対応した人が冷静かつ沈着にしゃべるので思わず「早く!」って怒鳴りそうに
なってしまったけれど、きっと落ち着かせようとゆっくりしゃべっている
のだろうし、話している間に救急車の出動準備をしてるんだろうなと考え、
上ずる声を無理やり落ち着かせながらも何とか要件を伝える。

電話を終えて妻が病院に行く準備をするので王子の面倒を代わりに見ることに。
視線は空ろ、唾液が垂れ、体が微妙に震え硬直しかけている。
舌を噛んではいけないと思いスプーンの柄をくわえさせ(後から救急隊員に
教えられたがこれはやってはいけないらしい)、横向きにして声をかけた。

あんなに元気な王子がこのまま自分の腕の中で死んでしまう・・・。


本当にそう思った。


5分くらいして救急車到着。
その頃には王子も少し落ち着き始めていた。


休日ということもあり小児科のいる病院は10繕瓩ある遠くの総合病院しかなく、
王子と妻は救急車で、自分は車で追っかけた。

診断結果は「熱痙攣」。

その後王子は1週間入院。
退院後、看病疲れで妻は1週間ダウン。
ようやく皆元気になり引越の最後の片付けで1週間。


こうして私たちの5月は瞬間で終わった。

いまは皆、元気である。