思い留まり

なぜか火曜日にブログを書くことが多い。何故?

ある希望任地にある私学のポストの公募があった。
純粋公募かどうか分からないけれど、授業科目名は自分に
かなりぴったりであった。

ネットで見聞する国立の嫌なところが目に付いてきていたし、
そもそもこの土地を心底気に入るまでにはなっていないし(これから
猛暑の季節がやって来るのだ!)、大学院の定員割れに汲汲と
しなくて済む、博士後期院生の人生を背負い込まなくて良い、
といった点から応募の準備をしていた。

財務状況を親友の公認会計士に分析してもらい、地元の声も
多数聞き、果ては朝日新聞社の大学ランキングまで購入し
リサーチをした。結論から言うと応募はゴーサインで書類も
ほぼ準備したここ最近であった。

でも何はともあれその希望任地の景気の悪さが気になった。
片や現住地は手厚い医療支援、安い税金、恵まれた社会インフラ、
人口流入が続くと予想される日本国内でも数少ない地域だ。

そうしたものを投げうって、経営環境の厳しさがマスコミのみならず
当事者からも喧伝される私学に行ってよいものか。
現任地には来たばかりで転任を考えるのもどうかと思った。

妻と相談し、結局今回は応募せずしばらく様子を見ることに決めた。
希望任地の国立大のポストが空くのを気長に待つことを意味する。
確かに国立の給与は決して高くないだろうけど、その私学は
国立大学を下回る給与水準であることは調べて分かった。

ならば敢えて今回は応募すべきでない。
そういう咄嗟の判断が出たのは夫婦のおかげ、王子の存在の
お陰でもあるのだ。これが数年後に吉と出るか凶と出るかは
分からない。これもまた様子見なのである。