同じ書くでも

大学院出願予定の(外部)学生に対する計画書指導が一段落し、
図書もいくつか自宅に持ち帰り、さあ自分の研究だ、と思ったら
なかなか筆が進まない。

身重の妻も居るので家事を分担するのだが、理由はそれだけでなく、
やはりキャレルのような集中できる物理的環境がない、そして
そうした物理的環境に身を置ける心理的・家庭的環境にないのが
理由だと思う。

丁度1年位前、自分は大学図書館の個室研究室で毎日朝から晩まで
パソコンに向かい、博士論文に集中することができていた。
あれはあれで「書かなければいけない苦しさ」に悩まされる苦行の
ようだったけど、思い返すと楽しく充実した夏であった。

しかしながら今、「書きたいけど書けない苦しさ」に悩まされ、
非常にストレスが溜っている。しかもその理由は自分自身の中には
なく、外的要因によって書けない状況と言えるのだ。

だからと言って臨月の妻のせいにするわけにもいかない。
というわけで何とかこの状況を打破する工夫を見出さないといけない。
さもなければ私は「論文書きたいけど書ける環境に思うように身を
置けない」というある意味贅沢なストレスに負けかねない…。